昨年以来、ラスベガスのCESがE-Bookビジネスの焦点として定着した観がありますが、今年のCESの注目はタブレット。日本メーカーでは東芝とシャープがあちらでも注目を集めています。新年最初のNo.16ではタブレット市場をについての米国フォレスター社の予測を批判的に検討しながら、独自のタブレット論を提起してみました。また、電子雑誌についても、これが(書籍以上に)読者との対話的関係を存在基盤としていると考え、メガストアに依存しない、出版社の独自プラットフォームを提唱しています。
第15号(2010年1月6日号)目次——————–
<ANALYSIS & COLUMN>
1.電子雑誌をめぐるアップルとGoogle (*会員記事)
2. タブレット市場予測の問題点 (*会員記事)
<NEWS & COMMENTS>
3. 東芝がAndroidタブレット新製品を発表
4. 崖っぷちのボーダーズ
5. iPad+Kindleの両立が実証された
6. さらば「ガラパゴス」!?:GALAPAGOS海外へ(1/6補足)
<ANALYSIS & COLUMN>
1.電子雑誌をめぐるアップルとGoogle
電 子雑誌をめぐるアップルの独占状態に、AndroidタブレットのGoogleが参入。出版社にとって条件が好転しつつあるが、広告という果実が目当ての メガストアに雑誌出版社は深入りできない。で第三の道を考えた。(*会員記事)
2. タブレット市場予測の問題点
いきなり1,000万台を売ったタブレット市場は、間違いなくPC、携帯に続くもの。成長のあまりの速さに米国のアナリストも混乱している。筆者はメディア、ビジネス、ユーティリティという3つの焦点から考える。(*会員記事)
<NEWS & COMMENTS>
3. 東芝がAndroidタブレット新製品を発表
6日から開幕するCES2011にはタブレットの発表が目白押し。東芝はAndroidのタブレット用最新版Honeycombを搭載したデバイスをお披露目した。さらにWindows版も続きそうだ。
4. 崖っぷちのボーダーズ
米国書店第2位のボーダーズがとうとう崖っぷちに立たされた。E-Bookのせいにあらず、創業時の革新性を失い「マネーの虎」たちに支配された企業に、デジタル時代の大転換はなし得ない。
5. iPad+Kindleの両立が実証された
iPadユーザーの4割がKindleを所有し、さらに2割以上が購入を計画している、とJPモルガンの調査。iPadとKindleが両立することは実証された。ブックビジネスにとって、当面はKindleタイプの専用リーダこそ重要。
6. さらば「ガラパゴス」!?:GALAPAGOS海外へ(1/6補足)
シャープGALAPAGOSの海外展開のニュースに続報。年内に米国でストアを立上げ、XMDFとePUBの両方でコンテンツの配信を行うとのこと。XMDFの国際展開は、ePUBとの実質的距離を近づけると予想される。